時計界に春の到来を告げる時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2023(ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2023)」が、去る3月27日から4月2日に開催された。
国産時計を代表するグランドセイコーは昨年に引き続き、この見本市に参加。その新作をいち早く世界に向けて発信したのである。
その新作の中でも、ひときわ注目されたのがグランドセイコーコレクション初となる機械式自動巻きクロノグラフ「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」である。
クロノグラフにおいてセイコーは十分な経験を持っており、これまでに開発してきた自動巻きクロノグラフのメカニズムと特徴が、十分に注入されている。その技術が、ピラーホイール(コラムホイール)によるクロノグラフ機構の制御、クロノグラフ秒針のブレやタイムラグが少ない垂直クラッチ式による動力伝達など。