高度な機構や美しい仕上げで、目の肥えた時計愛好家から支持されているブレゲ。初代ブレゲの時代に確立したデザインを取り入れたドレスウォッチは、紳士の腕元を引き締める知的な小道具となる。
しかし歴史を紐解くと、ブレゲの時計は女性からも愛されてきた。かのマリー・アントワネットが上顧客で、世界初の腕時計とされるブレスレットウォッチは、初代ブレゲがナポリ王妃のカロリーヌ・ミュラのために作ったもの。その伝統は今も健在で、ブレゲには多くの美しいレディスウォッチが揃っている。
ブレゲが得意とするグラン・フー エナメルのダイヤルを使った時計でふたりの腕元を揃えれば、時計感度の高いペアウォッチとなるだろう。

ジュネーブ最古の時計メゾンであるヴァシュロン・コンスタンタンは、時計製造の伝統と文化を守るために、公的な品質保証である「ジュネーブ・シール」を取得し、美しいだけでなく、歴史的価値の高い時計を作ってきた。遺産を意味する「パトリモニー」は、1950年代のモデルを手本とした、タイムレスな魅力に溢れるドレスウォッチだ。
長年よき関係を築いてきたふたりであれば、パーペチュアルカレンダー機構を選ぶのもいいだろう。数百年先までの閏年の有無を把握して、正確に日付を表示する高度なカレンダーウォッチは、まさに永遠の象徴となる。子や孫の代へと継承しながら、数百年という単位で使っていきたい家宝になる時計なのだ。

日常のちょっとしたことに喜びを感じ、感動を分かち合える関係こそが、成熟したパートナーシップだろう。特にこれからは、夜空が美しく輝く季節がやってくるので、デートの後の夜の散歩も気持ちがよい。ふと空を見上げれば、ビルとビルの間からきれいな月が見える。そんな何気ない、でもなんだかロマンティックな時間を過ごしたいものだ。
月の満ち欠けを示すムーンフェイズ機構も昼夜を示すナイト＆デイ表示も、実用性というよりも毎日を楽しむためにある。名門ジャガー・ルクルトなら、美しいデザインのなかに機構を組みこむので、毎日つけていたくなる。太陽や月の動きのように、ふたりの時間はゆっくりと流れていく。そんな日々が愛おしい。

アイテムは同じでなくとも、色やテイストを合わせるリンクコーディネイトは、さりげなくふたりの良好な関係性を表現できる。時計でもカラーリングでさりげないペア使いを楽しめるが、白や黒といった定番色では面白くない。ペアウォッチ感を出すなら、個性も遊べるトレンド色のグリーンがお薦めだ。
メンズモデルはグリーンのセラミックベゼルにグリーンのラバーストラップを合わせ、ワールドタイム機構のダイヤルも同系色。レディスモデルはベゼルやストラップ、針などにポイントでグリーンを利かせており、スポーティなクロノグラフを上品に彩る。グリーンは個性的な色だからこそ、ペア使いするとさらに腕元が華やぐのだ。