2023年の発表後、瞬く間に人気モデルとなった現代の名作ウォッチが「レイモンド ウェイル」の『ミレジム』である。時・分・秒の目盛りを異なるトラックに表示する「セクター・ダイアル」と呼ばれる文字盤は、1930年代に登場し人気を獲得したデザイン。これを現代に蘇らせ、トラックごとにトーンや仕上げに変化を持たせることで高い視認性を確保している。

　この名作を生み出した『REYMOND WEIL（レイモンド ウェイル）』は、1976年にスイスの時計職人レイモンド・ウェイルがジュネーブで創業した比較的若いブランド。当時、スイスではクォーツ時計の台頭により機械式時計産業が危機に瀕していたが、この状況に打ち勝ち伝統と歴史を守るべく誕生したのがレイモンド ウェイルだった。

　この使命を帯び、半世紀にわたり個性あふれるモデルを次々に創出してきたレイモンド ウェイルによる『ミレジム』は、2023年11月、権威ある「ジュネーブ ウォッチメイキング グランプリ（GPHG）2023」において、CHF2,000（約340,000円）以下のモデルが対象の「チャレンジウォッチ部門」グランプリを受賞し、その個性と価値が認められた。

　今回、レイモンド ウェイルの取り扱いを拡張し、リニューアルオープン。その基幹コレクションである『ミレジム』の魅力を余すことなく伝えるべく国内最大級の品揃えとレイモンド ウェイル専用ショーケースでコーナーを展開する。

　ちなみに『ミレジム（millésime）』とはフランス語で「ヴィンテージ」を意味し、ワインの世界ではほぼ同義の「当たり年」の意味。つまり『ミレジム』とは伝統の技術とデザインをレイモンド ウェイルの独自解釈で蘇らせた、新しい時代の“ネオ・ヴィンテージ・ウォッチ”なのである。