文:名畑 政治 / Text:Nabata Masaharu
松坂屋名古屋店 北館5階「GENTA the Watch」では「2026 ジェンタ ザ ウォッチ エキシビション」開催中の6月25日から6月30日まで、特設会場にて「ブレゲ『時』の系譜展 ~ブレゲの功績と新たなる挑戦~」を開催します。
本展は、1801年6月26日に重力の影響を分散させ精度を高める「トゥールビヨン」機構を発明し特許を取得したことにちなむもの。そのブレゲとはもちろん、「時計の進化を200年早めた」とさえ言われる伝説の天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲの精神を現代に継承する、スイスを代表するウォッチ・マニュファクチュール。その足跡はまさに時計の歴史そのものであり、今もブレゲの発明を基盤として次々に新たな機構や素材を開発。時計の世界を常に改革し、さらなる進化を促進する重要な存在です。
ブレゲ『時』の系譜展 ~ブレゲの功績と新たなる挑戦~
2026年6月25日(木)~30日(火)
2026年に発表された最新モデルをはじめ、ブレゲの200年にわたる時計作りの精神を継承し、さらに新たな開発を重ねることで誕生した現代のマスターピースを多数展示。初代ブレゲにはじまり、フランスそしてスイスへと継承された卓越したハイエンドな時計作りの真髄を、たっぷりとご堪能いただければと思います。
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- おすすめモデル -
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クラシック トゥールビヨン 5317
5317BR129V6
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トラディション GMT 7067
7067PTNM5W6
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トラディション 7037
7037BBYB5V6
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自動巻き+ロングパワーリザーブ
実用性も高い複雑機構搭載モデル
かつて複雑時計とは、手巻きムーブメントを搭載し、パワーリザーブは決して長くないのが通常だった。ところがブレゲの「クラシック トゥールビヨン 5317」では、自動巻き機構を備え、パワーリザーブは実に5日間(120時間)。単に複雑機構を搭載するだけでなく、実用性でも十分な機能を確保する現代のマスターピースである。
搭載される複雑機構はトゥールビヨン。これはアブラアン=ルイ・ブレゲが1801年に開発した革命的な機構であり、脱進機全体を格納したキャリッジを回転させて重力による影響を分散・排除し、時間精度を高めるものだ。また、自動巻きもやはり初代ブレゲの発明。彼は1870年、プラチナ製の錘がスイングしてゼンマイを巻き上げる機構を開発。これに「永遠」を意味する「ペルペチュエル」と名付けた。
このように「クラシック トゥールビヨン 5317」には初代ブレゲの二大発明が搭載され、さらに彼の工房が得意とした「クル・ド・パリ」と呼ばれるギョシェ装飾によるゴールドの文字盤が採用されている。
かつてブレゲのコレクターであり名著『ブレゲの生涯』を著したデビッド・サロモンズ卿は「ブレゲの時計を持つことは、ポケットに天才の頭脳忍ばせているようなもの」との名言を遺したが、このモデルこそブレゲの精神を継承するアイコニックな逸品である。
- MODEL DETAIL -

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クラシック トゥールビヨン 5317
税込 24,112,000円
| 品 番 |
5317BR129V6 |
| ムーブメント |
自動巻き |
| ケース素材 |
18Kローズゴールド |
| ケースサイズ |
39mm |
| 防 水 |
3気圧 |
| パワーリザーブ |
約120時間 |
世界を旅するトラベラーのため
GMT機構を搭載した「トラディション」新作
初代ブレゲの活躍により複雑機構の華が咲いた18世紀以降に作られたコンプリケーションのポケットウォッチには、現代まで美しい姿を留めたものが多い。理由は簡単。なぜならハイグレードなコンプリケーション・ウォッチは日常遣いするものではなく、特別なハレの日だけに着用するアイテムだったから。
しかし現代、コンプリケーションの意味は少々、異なっている。なぜなら腕に装着するのが基本であるため、特別な日だけでなく、日常や旅行でもそれを着用したいという欲求が生まれたから。
そこでブレゲでは、時計の前面からすべての機構が見渡せる「トラディション」のコレクションに、旅行の際などに重宝するGMT(デュアルタイム)機構を搭載する「トラディション GMT 7067」を発表した。
このモデルでは10時位置にあるプッシュボタンでタイムゾーンの変更が容易に行え、12時位置のスモール・ダイヤルでその時間を表示する。また、8時位置に設置された第二の文字盤では、左上にあるデイ/ナイト表示とあわせてホームタイムを読み取ることができる。
文字盤はブラックからグリーンへのグラデーションが美しい高温焼成による「グラン・フー」エナメルを採用。付属するストラップも実用性を配慮し、テキスタイル調の模様がついたラバーが採用されている。
- MODEL DETAIL -

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トラディション GMT 7067
税込 10,571,000円
| 品 番 |
7067PTNM5W6 |
| ムーブメント |
手巻き |
| ケース素材 |
プラチナ |
| ケースサイズ |
40mm |
| 防 水 |
3気圧 |
| パワーリザーブ |
50時間 |
時代を先取りしたブレゲの頭脳
先進の機構に宿る圧巻の造形美
初代ブレゲの時計作りの精神を現代に継承するコレクション中、時計愛好家に人気が高いのが、18世紀末に初代ブレゲが考案した「スースクリプションウォッチ」および「モントレ・ア・タクト(触覚時計)」を現代的に再解釈し、時計の前面からすべての機構が見渡せるようにメカニズムが配置された「トラディション」のコレクションであろう。
そこに加えられた新作「トラディション 7037」は、テンプの軸を衝撃から保護する「パラシュート」が採用されている。
この装置は、優美な円弧を描き、テンプの中心軸をカバーするようL字型のアームでテンプ受けに固定され、後の腕時計へと発展していく携行時計の礎を築いた。ブレゲは1790年頃にこの機構の実験を行い、完成品を1806年に披露したが、腕時計の耐振装置が完成~普及するのが1930年代以降であることを考えると、確かにブレゲの発明は100年以上も時代を先取りしていたことになる。
逆に言えば、100~200年も先行するブレゲの発明や開発を、後世の時計師が咀嚼し普遍性を持たせるべく努力を重ねた結果が今の腕時計黄金時代を招来したとも言える。それほど初代ブレゲは光り輝く存在であり、それは今も決して色褪せることなく多大な影響を及ぼし続けている。
ただし、このモデルは単に過去の発明を現代に蘇らせただけではない。そこにはシリコン製のブレゲひげゼンマイや、50時間におよぶ長いパワーリザーブなど、現代にマッチする最新のメカニズムを搭載し、コレクション初となるラバーストラップも採用している。
- MODEL DETAIL -

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トラディション 7037
税込 7,612,000円
| 品 番 |
7037BBYB5V6 |
| ムーブメント |
自動巻き |
| ケース素材 |
18Kホワイトゴールド |
| ケースサイズ |
38mm |
| 防 水 |
3気圧 |
| パワーリザーブ |
50時間 |
文:名畑 政治
Text: Nabata Masaharu
1959年、東京生まれ。80年代半ば、フリーライターとして取材活動を開始。90年代からはカメラ、時計、万年筆、ファッションなどを題材に、メンズ誌・情報誌で取材・執筆。94年から毎年、スイス時計フェア取材を継続中。2009年からは時計専門ウェブマガジン「Gressive」の編集に携わり、2015年、Gressive編集長に就任。著書に「オメガ・ブック」、「セイコー・ブック」、「ブライトリング・ブック」(いずれも徳間書店刊)、「カルティエ時計物語」(共著 小学館刊)などがある。
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